2024.2.1|植物民族学 香りの旅 イラン/ ローズ


 

 

植物:ダマスクローズ

栽培地域:イラン - ラレザール山地

栽培パートナー:2016 年

特徴:標高 3000m。 「ケシの代わりにバラを」プロジェクト。ローズオイルに加えて、ハイドロゾルと乾燥したバラのつぼみが国内およびアラビア市場向けに生産されています。蒸留廃棄物のローズ蒸留ブリケットへのアップサイクル

 

日本ではバラは春と秋に咲きます。

この記事は2018年以前に執筆されましたが、素晴らしいバラの生産者と産地を今、再びご紹介します。

イラン、レーザル山脈では、プロジェクト名は「ケシの代わりにローズを」 ローズのエッセンシャルオイルだけでなく、芳香蒸留水、乾燥させたローズのつぼみなどを、国内、アラブ諸国、海外に向けて生産しています。そして蒸留後のローズの花びらから練炭(燃料になります)が作られて利用されるのです!

 


香りの民族植物学:イランのローズペルシャへの香りの旅

香りの植物:ダマスクローズ
地域:イラン、レーザル山脈

特別な点:高度3000 m。プロジェクト名は「ケシの代わりにローズを」 ローズのエッセンシャルオイルだけでなく、芳香蒸留水、乾燥させたローズのつぼみなどを、国内、アラブ諸国、海外に向けて生産しています。そして蒸留後のローズの花びらから練炭(燃料になります)が作られて利用されるのです!

1日目:さぁ冒険が始まります!今回の旅は、 初めてFarfalla3世代で出かけて、ローズの香りを追いました.

ファファラの創業者のひとり、ジャンクロード・リチャードは、香りの旅については、まるで古ギツネのように利口で経験に富んでいます。孫娘のアナエは2歳でグループでは最年少。パパのマルヴィンとママのムリエルと一緒に、生まれて最初の香りの旅の体験です。マルヴィン・リチャードはファファラの若い世代の代表でもあり、小さな頃から外国からの植物や作物を発見するのが大好きでした。ママのムリエルはファファラでは働いていませんが、旅と香りへの情熱を共有しています。マルヴィンの学生時代からの友人ルーカス・リュッシャーは、ファファラのマーケティングチームのリーダー。強力な仲間です。

 

2日目&3日目:到着したテヘランは、カラフルな色と暖かい空気でびっくり。イランの人たちの 好奇心旺盛さにもびっくり。大都会は忙しそうなのですが、ペルシャ庭園にいるとまるで天国にいる心地で、そこには本物のオアシスがあります。

 

 

3日目&4日目:大都会の喧騒を離れてケルマンの山々に向かいます。ここはイランで最も重要なバラの栽培地域の一つです。Homayounとシャヒン・サナティの家族は何年も前から高度2000〜3000 mの地にダマスクバラを植え始めました。このローズプロジェクトの創設者のお姉さんシャヒン・サナティに会いました。彼女はハンブルクに住んでおり、年に数回ドイツとイランの間を行き来し、プロジェクトの輸出を担当しています。

ジャンクロード・リチャード:「うわー、なんという光景。私は世界中を何度も旅して、沢山の植物の産地やプロジェクトを訪れましたが、この谷は独特ですね。ラレザル渓谷の小さなバラ畑の真ん中に立つと、周りは雪をかぶった4万5千メートルの山々。ここでは、雪の風がローズの香りに溶け込んでいますね。エコロジーで社会と人のためにも、自然のためにもお手本となるようなプロジェクトですね。40年前にこの谷でバラを育てる勇気を持った皆さんの先見の明に感服です。今ではイランで最大のローズ蒸留所とのことですが、本当に感銘を受けています。こちらの会社のほとんどは財団が所有しているとのことですが、ケルマーン市で2つの孤児院を運営したり、地域の若者が蒸留所で働く機会を提供しているそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

5日目:摘み取り作業を一緒にさせてもらうためにローズの畑に到着。まだ夜の寒さが畑に残っています。ここ高地では、産業や輸送、環境にマイナスな要素から遠く感じます。高度3000mで育つローズは本物のオーガニックです。オーガニックという方針に加えて、そこで働く人達に合法的で安全な収入を保証する「ケシの代わりにローズを」という方針や、蒸留後のローズの花びらを燃料用に練炭にアップサイクルするという協同組合のアプローチにもとても感動しました。高品質なローズオイルのためには、厳選された花をできるだけ早く蒸留所に送る必要がありますが、ピッカー(お花を摘む人という意味)はロバやモペット(単車)、車を使って20kg入りの袋を軽量するためのステーションに運びこんでゆきます。

 

6日目&7日目:ケルマンのローズ畑に「さよなら」を告げ、私たちの旅はゆっくりと終わりを迎えようとしています。とてもさわやかでリラックスした時間を楽しんでいます。 夕方には地元の家族と街の広場メイデンエマム(ナクシュジャハン)で集まり、6日目を終えました。

マルヴィン・リチャード:「世界で2番目に大きなこの広場、イスファハーンのナクシェジャハーンの素晴らしい景色はきっと忘れることがないと思います。この広場は夕方になるとたくさんの家族連れで賑わっています。ちょうどラマダンの時期で、日が沈むとピクニックをしている人たちもいます。ゆっくりと繊細なローズの香り、近くのローズガーデンの香り、そして女性がまとう香水の香りがシーシャの蒸気と混ざり合って、はっと息をのむような空気をつくっています。 」

 

※本記事は2018年以前に執筆されました

 

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